「もっとラクに、もっと力を発揮できる」緊張を抜くための効果的な姿勢・動作の仕方をお伝えします。体験レッスンあり。

ポール青木の新刊発売!「心と体の不調を解消するアレクサンダー・テクニーク入門」

書籍紹介

アレクサンダー・テクニーク完全読本

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私が翻訳をしたアレクサンダー・テクニークの解説本「アレクサンダー・テクニーク完全読本」が、医道の日本社から出版されました。

完全読本とあるように、これを読むことで、アレクサンダー・テクニークの原理とその実践、専門用語、経緯をまるっと理解することができます。実践につなげられるエクササイズも豊富です。関係する解剖生理の情報も加えられていて、学びを深められます。

そして、この本の大きな特徴が「わかりやすさ」だと思います。
翻訳も、原文の「わかりやすさ」を損なわないように努めました。
非常に読みやすいものになっていると思います。

きっと、これ一冊でアレクサンダー・テクニークの概要を十分に理解してもらえるでしょう。

もう一つ述べておきたいことは、この本の出版社です。
医道の日本社による出版なのですが、この出版社は主には鍼灸を中心とした東洋医学系の書籍を多く出版しています。東洋医学の専門書に加えて、西洋医学や代替医療、トータルヘルスに関する本も出版しています。このように医療・健康関係の書籍を多く扱っているの医道の日本社が、アレクサンダー・テクニークを採り上げてくれたのです。

これは画期的なことです。
きっとこれによってアレクサンダー・テクニークを知ってくださる方が増えるでしょう。
私もこの本の出版に貢献できたことを光栄に思っています。

私は、昨年夏にアイルランドで行われたアレクサンダー・テクニーク・コングレスという教師や訓練生を中心とした世界大会的なものに参加しました。そこで著者のリチャード・ブレナン氏に会いましたが、彼はとても穏やかで優しい方でした。「その場にいて、そこにいる人と共にいる」人です。まさに、この本の中でも解説されている「今ここにいる」を体現されているのだと思いました。この本が読者目線で丁寧かつわかりやすく書かれているのは、この著者の性格や生き方からきているのだと感じました。

私の共感した本書の一節を紹介します。「私たちは自分の周囲の人だけでなく、自らにも害を与えない生き方を意識的に選択していくべきというのが私の考えです。」

おすすめしますので、ぜひ読んでみてください。

「アレクサンダー・テクニーク完全読本 ー体がよみがえる姿勢と動作ー」(医道の日本社)
著 リチャード・ブレナン
訳 青木紀和
定価 2,700円(本体価格)

新刊「心と体の不調を解消するアレクサンダー・テクニーク入門」

 

代表のポール青木です。

この12月24日に、私の本が発売されます。
タイトルは「心と体の不調を解消するアレクサンダー・テクニーク入門」です。
日本実業出版社の出版で、1400円(本体価格)です。
一般の書店で購入できますし、Amazonや楽天ブックス等でも購入できます。

わかりやすく、かつ自分で実践していきやすいことを目指しました。
アレクサンダーの本の中では、
最も具体的で、実践につなげやすいものにできたと思っています。

既存の本もいいのですが、やや哲学的になって難しかったり、実践しにくかったりして、
帯に短し、たすきに長しだったかと思います。
それに、音楽家やパフォーマー向けが多くて、一般の人向けは少なかったですし。

Q.アレクサンダー・テクニークとは何か?
A. それは「体の使い方」です。よりよい体の使い方の技術です。

Q.では、よりよい体の使い方とは何か?
A. それは、余計な筋緊張の生じていない体の使い方です。

Q.なぜ、アレクサンダー・テクニークが役に立つのか?
A. それは、多くの人が知らず知らずのうちに、余計な筋緊張を生じさせる体の使い方に陥りやすく、
そのために体に負担を与えてしまっていたり、動作や呼吸、発声などを制約しているからです。
その原因である体の使い方を、より負担が少なく、
パフォーマンスを制約しない有利な体の使い方にしていく技術が、
このアレクサンダー・テクニークになる。
だから役立つのです。

本のカバーにも記載していますが、
「原因は、アナタの体の使い方にあった」のです。

体の使い方を、よりよいものにする「難しさ」はあるんです。
この難しさがあるからこそ、姿勢は何がいいのかわからなくなって、
あきらめて放置してしまったり
します。
パフォーマーの人も、動作や呼吸、発声にあたって、迷いが出やすく、
安定したパフォーマンスを発揮しにくくなる

その難しさを乗り越える工夫を、日頃はレッスンで伝えていますが、
それを惜しみなくこの本に示しました。

(ページ制限で示しきれなかったこともあり、惜しまれることもありますが。
制限の中では、惜しみなく示しました。。)

私は、アレクサンダー・テクニークの考えをベースにして、
よりわかりやすく、より早くクライアントが身につけられるように
工夫した考え方をレッスンで指導しています。

私が以前勤めていたのは、トヨタ自動車なのですが、
ご存知のように、トヨタは「カイゼン」で知られています。
私も10年お世話になる中で、徹底してカイゼンの考え方を仕込まれました。
このトヨタで学んだカイゼンを「体の使い方」に応用したのです。

「体の使い方」は、あまり着目されてこなかった分野のように思います。
しかし、「腰痛の1つの原因には、姿勢やある種の体の使い方が関係している」
ことは、近年ではドクターの見解として一般的なものになりつつあります。

他にも、「姿勢をよくするだけで、心理面にも良好な影響がある」とする
研究結果も報告されています。

これからは、もっと「体の使い方」が見直されることになるだろう
と私は考えています。
ここにまだ、カイゼンできる問題の種が残っていて、
私たち現代人の生活の質(Quality of Life)を向上させる余地があるからです。

こうしたことから、この本は、
多くの人の心身の健康やパフォーマンス向上に役立つものになると思います。

アレクサンダー・テクニークを初めて知った人だけでなく、
既に知っていた人にも、役立つものになるでしょう。
ぜひ一読してみてください。
そして、関心を持たれたら、実践してみてください。

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「心と体の不調を解消するアレクサンダー・テクニーク入門」
アレクサンダー・テクニーク教師 青木紀和

日本実業出版社 定価1400円(本体、税別)

目次

第1章 「アレクサンダー・テクニーク」とは何か
余計な力を抜けば、すべての不調は改善に向かう

・あなたの体は大丈夫?まずはセルフチェックしてみよう
・採血やゴルフ、プレゼンの前に「力を抜いて」と言われた人は要注意
・余計な力を入れてしまう人かどうかは歯磨きをすればわかる
・なぜ私たちは「余計な力」を入れてしまうのか
・100年以上続いてきたメソッド「アレクサンダー・テクニーク」
・人間なら誰もが持つ「未開発の能力」を使っていこう!
第2章 「有利な姿勢」をつくるための基本方針
お手本にしたいのは幼児の体の使い方

・「突っ張り棒」のような体軸を目指す
・「リーディングエッジ」を意識すると体は有利な状態で動く
・有利な姿勢の実現方法① 頭の位置を高くする
・有利な姿勢の実現方法② 骨盤を立たせる
・有利な姿勢の実現方法③ 足の裏をべったり床につける
・有利な姿勢の実現方法④ 体の前側の「秘密のつえ」に体重を乗せる
・有利な姿勢の実現方法⑤ 腹筋と首の筋の緊張を抜く
・体の使い方の奥義「プレイシング」をマスターしよう
・幼児の体の使い方はいいお手本になる
第3章 「有利な動作」をするための基本方針
新しい常識でパフォーマンスを高める

・プロの音楽家でも「よい呼吸」について勘違いしやすい
・声は「腹」ではなく「足の裏」から出す
・発声にダメージを与える「バルサルバ操作」
・自分の体を「どう動かすか」よりも「とう止めるか」を意識する
・まず1週間、ゆっくり動き、ゆっくり話す
・自分の体を意識することで集中力は高まる
・筋力をつけることだけが筋トレではない
・腹筋の間違った使い方に物申す
第4章 日常生活で取り組むエクササイズ
「体の使い方」のレッスンは毎日できる

・「歩く」「座る」「PC作業をする」・・・日常生活こそがエクササイズ
・意識の訓練に最適な「歩行」
・ハイヒールを履いたときの体への負担を減らす歩き方
・カバンと一緒に「腕」を持たないようにする
・デスクワーク時の体の負担をなくす姿勢とその導き方
・過剰な筋緊張を生じさせずにPC作業を行うポイント
・デスクワークの常識を変えてしまうのもいい
第5章 心理的プレッシャーを受ける場面での対処法
アガリや心の緊張は克服できる

・「心の緊張」と「体の緊張」を分けて考える
・アガっているときは心だけでなく体も上がっている
・床からの反力をイメージする
・「人から見られること」と「人を見ること」を受け入れる
・「申し訳ない」と感じたとき、体まで恐縮させない
・自分の存在感をより高める秘策
・打ち合わせ、商談など対話をするときの「体の使い方」
第6章 「脳の自動プログラム」を書き換えるエクササイズ
セルフケアでベースコンディションを整える

・アレクサンダー・テクニークの基本技術をマスターしよう
1)首の緊張を抜く「頭回旋」
2)体の前後バランスの適切な調整法「ヒップ・バックスイング」
3)肩の緊張を抜く「腕ぶら下げ」
4)体を置く技術を磨く「モンキー」
5)動きの中で体の重量バランスを考える「チェアーエクササイズ」
6)呼吸と声のエクササイズ「ウィスパード・アー」
7)なめらかな動きの感覚を知る「アドリブ太極拳」
・現代人がやるべき最低限のストレッチ
1)ハムストリングスを伸ばすストレッチ
2)胸部や腹部を伸ばすストレッチ
3)ぶら下がりストレッチ
・セルフマッサージで体を癒す
・寝ても疲れがとれない人にお勧めの「プレイシング就寝」
・腰をラクにする「セミスーパイン」

以上

【論考】有利な体の使い方とその根拠

プレイシングメソッドの基となる根拠、そして様々な姿勢や動作、パフォーマンスをよりよいものにするための具体的な指示の仕方を、代表の青木が論考としてまとめました。下記のPDFファイルをダウンロードするか、こちらのウェブページ閲覧でご覧いただけます。プレイシングメソッドは既存のアレクサンダー・テクニークをより洗練させたものとなりますが、その根拠が示されています。

タイトル:
「有利な体の使い方とその根拠」
ー 動作とパフォーマンス向上のための自発的姿勢制御の仮説 ー

 

こちらの内容は青木の考えをコンパクトにまとめたものとなります。詳細な根拠の説明や具体的な指示の仕方については、書籍の形で後日公表することを予定しています。この公表については、メールマガジンでお知らせします。公表連絡を受信されたい方は、メールマガジンに登録してください(無料)。

(著者より)
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この論考は、タイトル通り、パフォーマンスや健康の向上にとって「有利な体の使い方」を示したものです。私はアレクサンダー・テクニーク指導者であり、本稿で提案しているものはアレクサンダー・テクニークの考え方がベースとなっています。音楽家や俳優の方々では、アレクサンダー・テクニークを知っていた人もいるかもしれません。アスリートの人にとっては聞いたことがないものかもしれません。いずれにせよ、この論考で提案している方法は、画期的な動作法、動作意識法になり、緊張の緩和や故障改善、負担軽減などを通じてパフォーマンスやコンディションの向上につながると思います。この方法をプレイシングメソッドと呼んでいます。

この論考を読まれて、「レッスンも何やら難しそうなことをするのかな」と思われるかもしれませんが、レッスンでは小難しくは伝えていません。それは体験レッスンを受講していただければ、すぐにわかります。「受講者の声」なども読んでいただくとイメージしやすいかと思います。私達の体の反応を具体的に説明しようとすると、難しくなるだけです。筋や骨の名称などを覚えたりするわけではありませんし、実際に動いたり、体験を得るのは小難しいものではありません。

アスリートや武道家、コーチやトレーナー、プロやアマの音楽家、俳優、ダンサー、そしてその指導者にも読んでもらいたいと思っています。また、ドクターをはじめとした医療従事者、施術者、各種インストラクターの方々にも読んでもらいたいと思っています。アレクサンダー・テクニークのレッスン受講者をはじめ、アレクサンダー・テクニーク教師や教師資格訓練生にも読んでもらいたいと思います。この論考が読者の方の活動のパフォーマンス向上、楽な体の使い方の参考となれば何よりです。

ポール青木
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有利な体の使い方とその根拠(PDF)
有利な体の使い方_要約版0729

※ウェブページで見る場合は下記のリンクからどうぞ。
//www.alexlesson.com/?p=1472

※English version is from this link:
//www.alexlesson.com/?p=1409

有利な体の使い方とその根拠

有利な体の使い方とその根拠

—  動作とパフォーマンス向上のための自発的姿勢制御の仮説  —

青木 ポール 紀和

身技レッスン
東京都渋谷区恵比寿3-5-5
Email: paulaoki@alexlesson.com

2014年7月29日

序.余計な力の抜き方

「体に余計な力が入っている」とは,よく聞く表現である。ここでいう「力」とは,体の筋の緊張程度といえるだろう。人からこのように指摘されて,すぐに余計な筋緊張の入っていない状態に導ける人もいる。その一方で,人からこのように指摘されても自分では余計な筋緊張の入っていない状態に導くことができない人もいる。「体から余計な力が抜けない」と訴える人である。

私はここで述べることは,「体に生じる余計な筋緊張とは何か,その影響とはどういうものか,そして余計な筋緊張を除くための方法はどういうものか」に答えるものとなる。

私達が体に余計な筋緊張を加えないことが望ましいことであり,それによって私達は姿勢,動作,呼吸,発声を効率的で負担が少ない有利なものにすることができると考えている。そして,こうした体の動作や機能を基にする演奏や歌唱,ダンス,スポーツ,武道,コミュニケーションといった活動のパフォーマンスを向上させることができると考えている。また,仕事や家事等における体の負担を軽減でき,体の故障や,痛みの改善,予防を通じて健康状態を向上させることができると考えている。

私達が最小限の筋緊張で目的の活動を実現できる「有利な体の使い方」とその根拠をここで述べる。これには,体の支え方である体位維持の仕方が関わり,注意の向け方,意識の仕方も関わるものとなる。私がここで述べることは,動作時における自発的な姿勢制御の仮説であり,私のクライアント指導を通じて検証を重ねた考えである。

本稿は,私の考えを要約して紹介するものである。根拠や実現方法の詳細な説明を含めたものは後日書籍の形で公表する。

1. 体位維持の仕方の影響

私達は,起きている間は常に自身の体を支えている。体位を維持する活動を行っている。一定の割合の人がこの体位維持の仕方を不利なものにしてしまうと,私はアレクサンダー・テクニークを基にした姿勢動作指導の活動を通じて感じている。そして,こうした人は,不利な体位維持の仕方により,体の負担を大きくし,体の故障や慢性的な痛みなどの問題を起こしやすい。また,不利な体位維持の仕方により,体に余計な筋緊張を加えてしまうなどから,こうした人は姿勢や動作,呼吸,発声を不利なものとし,様々な活動のパフォーマンスを劣化させることになると考えている。

一定の割合の人が不利な体位維持の仕方でいる理由は,私達が体位維持の仕方に注意を向けずにいれば,自身の体位維持の仕方を不利なものとしやすいからである。多くの人は,様々な活動をする際に,自身の体位を維持していること,または体位維持の仕方に注意を向けないでいるだろう。そして,私達が注意を向けずに体位を維持する場合は,その体位維持の仕方が「筋力に依存した即席の対処」になりやすく,この「筋力に依存した即席の対処」が不利なものとなるからである。体位維持に関わる即席の対処の仕方は複数あり,静止時と動作時でそれぞれある。これらの対処の仕方をまとめて「即席保全」とここでは呼ぶ。

2.静止時における不利な体位維持の仕方

静止時における不利な体位維持の仕方は二つある。一つは,実行者が体を支える骨で構成される関節を屈曲や過伸展させた状態(「骨傾斜」の状態)を容認した体位維持の仕方である。このように体位維持する実行者の態度を「骨傾斜容認」とここでは呼ぶ(図1,BとC)。

図1 姿勢の例
Fig1 postures-01

実行者が骨傾斜容認でいる場合は,骨盤を前方にスライドさせて後傾させること(骨盤スライド後傾),脊椎の屈曲,頭を前方に突出させて頸椎を伸展させること(頭部前方突出と頸椎伸展)を起こしていやすい。

もう一つは,実行者が,体の重心位置を支持基底面上の適切位置から乖離させることを容認する体位維持の仕方である。このように体位維持する実行者の態度を「重心乖離容認」とここでは呼ぶ。実行者が重心乖離容認でいる場合は,重心位置を適切位置よりも後方に乖離させていやすい。

実行者は,骨傾斜容認や重心乖離容認の態度でいれば,その状態で体を支えるために,筋や靭帯といった引張する組織をより働かせることになる。こうした際の体位維持の仕方は張力に依存した事後的な対応ともいえるものであり,この対処の仕方を「張力事後対応」とここでは呼ぶ。

実行者が骨傾斜容認や重心乖離容認でいて張力事後対応をしていれば,実行者は筋や靭帯といった組織の負担を大きくし,脊椎椎間板の故障につながる負担も大きくし,呼吸や発声,内臓機能を制約することになる。この体位維持の仕方は不利なものといえる。

一定の割合の人がこの体位維持の仕方に陥る理由を述べる。一つは,張力事後対応は実行者が靭帯張力を用いて筋負担を減らす体位維持の仕方であり,実行者はそれを「楽に」感じやすいことである。もう一つは,張力事後対応は「実行者が倒れる方向を後方に特定して一定のパターンで支える」ようにする単純化した対処であるために,実行者が体位維持活動に注意を向けなくてもよくなることが挙げられる。骨傾斜容認や重心乖離容認でいて張力事後対応をしている実行者は,結果的には,体位維持活動の有利性よりも,楽さや単純さを優先して,この体位維持の仕方をしていることになる。即席で体位維持をしているといえるだろう。このため,骨傾斜容認や重心乖離容認でいた際の張力事後対応は,即席の処置といえる。

3.動作時における不利な体位維持の仕方

動作時における不利な体位維持の仕方は,実行者が腹筋群と首の筋群の筋緊張を過剰なものにする体位維持の仕方である。動作時には,実行者は体位維持のために体を支える骨を止める必要があるが,その活動を「制動」とここでは呼ぶ。実行者が腹筋群と首の筋群の筋緊張を過剰にすることは,制動のための対処となる。主動筋と拮抗筋の双方の筋緊張を強くすることを共縮と呼ぶが,この体位維持の仕方は,実行者が背筋群とそれに拮抗する腹筋群と首の前側の筋群の共縮を過剰なものにして,上半身を制動する対処の仕方となる。このため,これを「過剰共縮制動」とここでは呼ぶ(図2)。

図2 過剰共縮制動
Fig2 Excess co-contraction-01

実行者は過剰共縮制動をすることで,動作時に体を支える骨に生じる筋の牽引や関節を通じた作用力に拮抗していくことができ,動作中の体位を維持することができる。しかし,実行者はそこまでの強い筋緊張を加えなくとも体位維持することができる可能性があることから,過剰共縮制動の筋緊張は過剰なものとなる。実行者の体の筋群は全体的に筋緊張が強くなり,その動きは固くなる。また,腹筋群は呼吸に関わっており,腹筋群の筋緊張を伴う過剰共縮制動は実行者の呼吸を制約する。過剰共縮制動は,不利な体位維持の仕方となる。この過剰共縮制動による腹筋群と首の筋群の筋緊張が「余計な力」の主要素であり,正体となると考えている。

一定の割合の人が動作時に過剰共縮制動を行って腹筋群と首の筋群の筋緊張を過剰なものとしてしまう理由は,こうした人が次に挙げる傾向を持つからである。それらは,動作時に骨傾斜容認でいること[1],動作速度を必要以上に速めてしまうこと,バルサルバ操作を行うこと[2]である。また,過剰共縮制動は,筋緊張を強めるだけの単純な対処であることに加え,動作時の「姿勢変化による重心変位の対処」ともなる汎用的な対処であり,体位維持活動に注意を向けない人にとって都合のよいものとなることも,一定の割合の人がこれを採用する理由の一つとなる。

過剰共縮制動をしている実行者は,結果的には体位維持活動の有利性よりも単純さや汎用性を優先していることになる。こうした実行者は即席で体位維持をしているといえるだろう。このため,過剰共縮制動は,張力事後対応と同様に,即席の処置となるといえる。

実行者が過剰共縮制動をする際には,骨傾斜容認がその一因であることも多いため,実行者は動いたり,力を発揮する一瞬前に,骨盤スライド後傾,脊椎の屈曲,頭部前方突出と頸椎伸展を起こしやすい。

4.即席保全の問題

不利な即席保全の体位維持方法とは,実行者が骨傾斜容認や重心乖離容認でいる時の張力事後対応のことと,過剰共縮制動のことである。ここでは「即席保全」は,その対処を採用してしまう実行者の態度のことも表すものとする。実行者が即席保全の態度でいて,こうした対処をしていれば,体への負担を増やし,機能を制約し,動作や発声のパフォーマンスを劣化させることになる。これだけで既に問題であるが,即席保全でいる問題は,実行者がその対処の仕方を脳の自動プログラムとして定着させて習慣としてしまっていること,また実行者が強い筋緊張の感覚に慣れることによって,更に根深いものとなる。

即席保全を自動プログラム化して定着させた人は,静止時の体位維持のために過剰共縮制動を行って,静止時の体の筋緊張を過剰なものとしてしまう場合がある。制動は,動作時における実行者の対処であるが,この反応は実行者の強い筋緊張の感覚への慣れもあって,実行者が過剰共縮制動を本来は必要のない静止時に行ってしまうという反応である。また,臥位時で体を支える必要がないにも関わらず,その習慣から実行者が体の強い筋緊張を継続させてしまう場合がある。また,腕を使っていない時に,肩甲骨周りの筋群の筋緊張を強いものとする場合がある。肩甲骨周りの筋群の筋緊張は腕を使う時の反応であり,この反応はそれを実行者が腕を使っていない時に無自覚に起こしてしまうという反応である。即席保全を定着させた人は,こうした不要な反応をしている場合があり,その場合は体の強い筋緊張の状態をより長時間継続させることになり,体の負担をより大きくすることになる。

こうしたことから,即席保全の対処を定着させた人は,肩こりや首のこり,腰痛といった慢性的なこりや痛みを抱えやすいと考えている。また,腱鞘炎,胸郭出口症候群,椎間板ヘルニア,坐骨神経痛などの症状にも至りやすいと考えている。動作や活動への影響についていえば,即席保全の対処を定着させた人は,自身の持つ力を最大限に発揮しきれない,疲労しやすい,動きが固くなる,力発揮の反応の後れを起こしやすいなど,動作や発声のパフォーマンスを劣化させやすい。そして,息をつめるなど,浅い呼吸の状態を継続させることになり,あせりやすいなど,心理面の落ち着きも得にくくなる。

5.即席保全からの是正の難しさ

「脳における自動プログラム構築」と「強い筋緊張感覚に対する実行者の慣れ」により,即席保全でいる人の体の使い方の是正には難しさがある。多くの人が,この体の使い方の是正が難しいことを十分に認識していないと考えている。良い姿勢を形成しようとして,継続的にそれを持続できる人はそれほど多くない。逆に筋緊張が強くなって疲れてしまう人も多いだろう。一定の割合の人は姿勢を放置してしまっているが,それは是正しようとしても適切にできなかったからかもしれない。

その難しさとは,即席保全の人が最小限の筋緊張で体位維持する感覚,または最小限の筋緊張で動作する感覚を失うこと,そしてその有利な状態に違和感を得ることである。

重力が私達の体に働くが,即席保全でいる人は,その重力の働きに抗重力筋群で拮抗し,腹筋群や首の筋群の筋緊張を緩和して体位を維持する感覚を失いやすい。この感覚は「体重を支持部位に預ける感覚」とも表現できるものである。元々の強い筋緊張で体位維持する感覚に慣れている人は,それを緩和できる感覚がないことから,体位維持状態を筋緊張を緩和できるものに修正したとしても,その筋緊張を緩和させにくい。こうした人は更に,強い筋緊張と共に支える感覚に安定感を得ていやすい。このため,実行者が有利なものに是正していくにあたって筋緊張を緩和していくことになるが,筋緊張を緩和させた感覚に不安定感という違和感を得ることになる。

また,即席保全でいる人は,動作時に,体幹や体幹に近い筋群の筋緊張の感覚を得ようとしやすい。実行者としての言葉でいえば,これは「筋や関節を使って動かす」と表現されるような動作意図となると考えている。この動作意図で実行者が動作を行えば,その体位維持の仕方が有利なものであっても,実行者は過剰な筋緊張を誘発することになる。

即席保全でいる人の体の使い方の是正は可能である。なぜなら,私達は体位維持活動を骨格筋を用いて行うが,骨格筋を随意で用いることができ,体位の維持を意図して変えることができるからである。また,脳には可塑性があり,私達は脳で構築した自動プログラムも修正することができるからである。しかし,このことは,是正にあたって,是正する人の認知過程の活性化が求められることを同時に意味している。つまり,是正する人は,体の使い方に対する「意識の仕方」を変えていく必要があるということである。具体的には,「自身の体の状態に気づくようにし,自身の体を支えていることを考え,自身に指示を出すように有利な体の使い方を意図していく」ことである。そして,さらにいくつかの特定の意識の仕方が求められる。これらによって,難しさを超えて是正していきやすくなると考えている。

6.有利な体位維持の仕方

こうした体やパフォーマンスの問題に悩み,その改善を考えている人は,自身の体位維持の仕方を有利なものに是正し,有利な体の使い方を実現すべきである。その目標となる有利な体位維持の仕方について以下に述べる。

静止時の姿勢形成では,有利な体位維持の仕方は,実行者が体を支える骨を「立骨状態」とし,重心を適切位置に位置づける体位維持の仕方である。「立骨状態」とは,ある体を支える骨が,その下に隣接する体を支える骨の関節面に,最大の接触面積で荷重を伝えている状態のことである(図3)。この状態は適度な伸展位であり,関節において屈曲や過度な伸展が起こっていない状態ともいえる。このように体位維持する実行者の制御,または制御態度を「立骨重心制御」とここでは呼ぶ。

図3 骨と筋の架空モデルを用いた立骨状態(1)と骨傾斜状態(2)の例
Fig3_Bone stand state-01

実行者が立骨重心制御を行えば,その姿勢アライメントは運動学で理想的とされる姿勢アライメントになると考えている[3]。また,自身の重量による荷重と床反力,骨の反力を体を支える骨の抑止に活かせるようになる。実行者が立骨重心制御を行うことは,体を支える骨を「つっぱり棒」のように用いることともいえる(図4)。つっぱり棒が両端から受ける圧力のみで安定するように,体を支える骨は,体の重量による荷重と床反力や骨の反力という力を上下端から受けることで安定しやすくなる。このため,実行者は,体を支える骨を止めるために要する筋や靭帯による張力を必要最小限のものにできる。つまり,体の筋緊張を最小限のものにして,体位維持を行えるようになる。実行者は立骨重心制御状態でいることによって,痛みや故障の問題となりやすい筋や靭帯,関節組織の負担を減らすことができ,呼吸や発声などの機能制約をなくすことができる。

図4 つっぱり棒(a)。壁の間に設置された状態(b)。
Fig4 tension rod-01

動作時においても,実行者が立骨重心制御をしていることが,有利な体位維持の仕方となる。立骨重心制御状態を動作中に継続させるために,実行者は,支持部位接面部全体で支持面に荷重し,支持部位の抑止を基に体を制動していくようにする。この制動の仕方を「重鎮基底制動」と呼ぶ。重鎮基底制動は,過剰共縮制動とは異なり,有利な制動の仕方となる。実行者は,動作時に立骨重心制御と重鎮基底制動をすることで,目的動作と制動のための筋群の「筋収縮力の目的仕事への転化効率」(目的仕事転化効率)を悪化させず,良い状態を維持することができる。つまり,最小限の筋緊張で動作を行えるようになる。更にいえば,自身の最大限の力を発揮できるようになるともいえる。実行者は,これらの制御を行うことで,力発揮の反応の後れも起こさず,疲れず,固くならずに動作することができる。実行者は,動作を「軽く」,そして「力がのる」ように感じるだろう。

7.有利な体の使い方の方針と実現するための留意点

実行者は,有利な体の使い方を実現するにあたって,即席保全に陥らないように自身の体位維持活動に注意を向ける必要がある。そして,実行者は体位維持の仕方を含めて,有利な体の使い方を意図していく必要がある。つまり,注意を向けずに事後的な対応をする態度ではなく,事前に適切にマネージメントする態度を持つのである。有利な体の使い方を目指す実行者の態度のことを「有利意図」と呼ぶ。有利意図の人が,有利な姿勢や動作を実現していく方針は,以下のことである。これは即席保全からの脱し方ともいえる。

①自身の体の状態に気づき,体位維持も含めて有利な体の使い方を実現する意図を持つ
②姿勢は立骨重心制御を意図する
③重鎮基底制動で体を制動し,過剰共縮制動を採用しない
④動作時は「筋や関節を使う動作意図」を避けるため,目的動作を導く先導端となる部位を特定し,それを動かす意図を持つ(目的端先導の意図)
⑤姿勢変化の際に脚を使って体の重心を適切に制御する

また,有利意図の人が,有利な体の使い方を実現していくにあたって特に留意すべきことは以下のことである。
①体の支持部位を考慮し,支持部位に体重を預ける
②頭に注意を向け,頭部制御と共に動く
③骨盤を立てる
④腹筋群と首の筋群をできるだけ筋緊張させないようにする
⑤呼吸の状態を知り,息をつめず,喉に蓋をしない
⑥動く速度を過度に上げない
⑦変化に伴う違和感を受け入れる

8.有利な体位維持の仕方の実現方法

立位における立骨重心制御状態の実現にあたって,有利意図の人が自身に出す指示の仕方は次のものとなる。「頭を上方に持ち上げ,足底上の最高位置に位置づける。顔が正面を向くように,頭の額を適度に前方に向ける。足底全体に体重がかかるように体を導く。その上で足底に全ての体重を預ける意識を持つ。骨盤を立てるために,脛と大腿部前側に体重が少しかかるように殿部を後方に位置づける。全体として『体の前側に支えがある』と考え,脛,大腿部前側,腹部,首の前側に体重が少しかかる感覚を得るように体を導く。呼吸をしたときに腹部前面が膨らんだりへこんだりできること,頭が胴体から独立していつでも動ける状態であることを確認する。」(図5)

図5 直立立位における立骨重心制御
Fig5 Bone weight control-01

実行者は頭と骨盤を制御することで,体を支える骨を立骨状態に導きやすくなる。また,「足底に体重を預ける」ように意図することで,重心を適切位置に位置づけることができ,自身の重量による荷重を支持部位と体を支える骨の安定に活かせるようになる。そして,体の前側に体重がかかるように導き,「体の前側に支えがある」と意図することで,本来働くべき脊柱起立筋や大腿二頭筋などの最小限の働きを促すことができる。これらの筋群は,前方に傾く力のモーメントに反応する形で働きが促される。なお,図6に座位における立骨重心制御を実現する指示の仕方を示している。

図6 座位における立骨重心制御
Fig6 Sitting-01

動作時には,有利意図の人は動作前から動作中も立骨重心制御を行った上で,「支持部位に体重を預け,支持部位が止まっていることを考えて,目的動作を導く先導端部位を動かす」と意図して動作する。立位姿勢形成時と同じく,呼吸をして腹部前面が動く程度か確認し,頭が胴体から独立していつでも動ける状態かを確認する。

動作時には,それぞれの動作において特に抑止すべき部位があり,それを固有制動先とここでは呼ぶ。大きな力を発揮する際や速い速度の動作が求められる際には,実行者は固有制動先を「力の伝達の中継箇所」ととらえ,そこから動きを導く先導端に力を伝える意図を持つとよい。例えば,実行者が腕を使って力を発揮する際には,固有制動先は「胸骨上端部」と「頭の額」となる(図7)。実行者の指示の仕方としては,立骨重心制御や重鎮基底制動を実現した上で「頭を最高位置に位置づけて額を適度に前方に向け,胸骨上端部と額から力を伝えていると考え,腕の先導端を動かす」というものになる。野球のバットスイングとバレエで体をターンさせる動きにおいて,実行者が意図すべきことの一部を図8に示している。この他にも椅子から立ち上がる/椅子に座る動き,膝と股関節を曲げて中腰になる時,歩行,ゴルフスイング,ピアノ演奏,デスクワークのタイピング動作,サッカーボールを蹴る,自転車のペダルをこぐ,上半身を動かす動作など様々な活動において,有利な動作を実現するための指示の仕方を示すことができる。

図7 腕と脚の動きにおける固有制動先
Fig7 Peculiar braking point-01

図8 バットスイング,ターンの動作で意識すること
Fig8 the part to conscious of-01

ここで勧めていることは,動作時における効率的な体の止め方といえる。その止め方は,「置物を置くように,自身の体を床に置く」ようなものとなる。この意図の仕方によって,実行者は自身の重量を再認識しやすくなり,自身の重量による荷重と,床反力,骨の反力を,体を止めることに活かせるようになる。多くの人は体を動かす時に,動かすことや目的を達成することに注意を向けて,自身の体を止めていることを考慮しないだろう。このため,体位維持の仕方が即席な方法である即席保全となりやすい。有利意図の人は,
動作時において盲点となる「体を止めること」も同時に考えるべきである。そして,「体を置く」と考えて,効率的な止め方を意図するとよい。これを「プレイシング(Placing)」と呼んでいる。

9.有利な呼吸と発声の実現方法

呼吸やその呼吸機能を用いる発声,歌唱,管楽器演奏についても,実行者は立骨重心制御と重鎮基底制動の基で行うことで,それらを有利なものにできる(図9)。有利意図の人が,歌唱や管楽器演奏などの努力的な呼吸をしていく際は,目的端先導の意図を持つとよい。呼吸の目的端先導の意図は「鼻や口から息を吐いたり吸ったりする」という当たり前と思われるようなものとなる。これに対し,実行者が「腹筋を使って息を吐く」「胸で吸う」という意図を持つ場合は,呼吸筋群の筋緊張を過剰なものにしやすい。これらは「筋を使って動かす動作意図」となるからである。呼吸時には腹部や胸部が動くが,この動きは自動的に行われるものと実行者は考える方がよい。それよりも,頭や脊椎,骨盤の立骨状態を支えることを考える。これらは努力呼吸のための腹筋群収縮によって牽引を受けており,動かされやすくなっているからである。

図9 立骨重心制御の発声と管楽器演奏への応用
Fig9 vocalizing and playing-01

実行者は呼吸を意識的に効率的なものにできれば,負担軽減だけでなく,心理的に落ち着きやすいなどのメリットを得られる。呼吸は体位維持活動と密接な結びつきを持っているため,実行者の体位維持の仕方がその呼吸の質を左右すると考えている。世の中には様々な呼吸法や呼吸の意識の仕方があるが,ここで勧める呼吸の仕方は,体位維持活動と呼吸を結びつけていることに独自性がある。

発声における目的端先導の意図は「相手に届く声を出す」というものとなる。この意図の方が,「声帯や喉で声を出す」「お腹に力を入れて声を出す」という意図よりもよい。また,歌唱や演技の発声,管楽器演奏の活動は表現芸術でもあり,表現することが行為の目的であることから,有利意図の人は,こうした活動時における目的端先導の意図として「自分の表現したい情景や感情や想いを,聴いている人に伝える」「自分の出したい声,音を出す」としてもよい。実行者が有利な体位維持の仕方をしていれば,体の諸機能は実行者の想いを具現化しやすくなると考えている。音楽や演技などの表現活動を行う人は,表現となる音楽や演技だけに注意を集中する一方で,体位維持活動を放置しやすい。しかし,体位維持の有利性はそのパフォーマンスを左右するため,表現者は体位維持の仕方に一定の注意を向けるべきである。

10.心理的プレッシャーと情動の体位維持活動への影響とその対処

試合本番や人前での発表など心理的プレッシャーを受ける際に体が固くなり,自身の通常のパフォーマンスが実現できなくなる人がいる。いわゆる「あがり」の反応である。こうした人は,心理的プレッシャーを受けた際に即席保全の体位維持の仕方に陥っていると考えている。実行者は心理的プレッシャーの強い刺激の中で安心感を得ようとして,「確実な支え」ともいえる強い筋緊張による体の抑止を無自覚に採用してしまうのではないか,という考えである。

有利意図の人は,心理的プレッシャーを受ける際に自身に気づき,特に「支持部位に体重を預け,息を抜くように息を吐くこと,呼吸をした時に腹部前面が動くかどうか,頭が動ける状態かどうか」を考えるとよい。実行者が日頃から立骨重心制御や重鎮基底制動を行っていれば,自身の支え方に気づくことをきっかけにして,有利な体位維持の仕方に修正することができ,自身の通常時の動きや力の発揮を実現できるようになる。

実行者が心理的プレッシャーを受けた際に,有利な体の使い方や呼吸の仕方を意識的に実現できることは,心理的プレッシャーによるパフォーマンスへの悪影響を最小限にするメンタル面の技術となる。つまり,有利な体の使い方や呼吸の仕方を意識的に実現していくことは,競技者やパフォーマーらにとって有効なメンタルトレーニングとなる。

敵意や恐怖を感じたり,不安や心配,切迫感や悲嘆があるなど,ネガティブな情動があった際にも,私達は即席保全の対処に陥りやすいと考えている。こうした情動の背景にはストレスが関係する場合が多いが,実行者の即席保全の対処の継続はストレスによる体への悪影響を大きくする。ストレスによる体への悪影響を極力少なくするために,実行者は有利な体位維持の仕方を意図して実現するとよい。実行者はこの対処によって,ストレスとなる外部環境を変えられるわけではないが,ストレスによる体の反応の仕方をより負担の少ないものに変えられるようになる。

11.体の使い方へ向ける注意の仕方

即席保全を是正していく人は,自身の体位維持活動や動作の仕方に一定の注意を向ける必要がある。これを「自己ユース注意」とここでは呼ぶ。実行者には同時に,外界への注意や行為の目的達成に向けた注意も必要である。これを「外界目的注意」とここでは呼ぶ。この双方の注意を統合することが,よりよいパフォーマンスを導く実行者の注意の向け方となると考えている。体へ注意を向けることがパフォーマンスに悪影響を与えるとする考えもあるものの,自己ユース注意はこれにはあてはまらないと考えている。それまで外界目的注意のみだった人からすれば,自己ユース注意を加えるということは,集中しておらず,注意が散漫となっているように感じるかもしれない。自己ユース注意は行為の成否や有利性に関係する注意であり,有利意図の人は自己ユース注意を加えて統合した注意の向け方を「新しい集中の仕方」と考えるべきである。

12.アレクサンダー・テクニークが有効である理由と補うべき点

アレクサンダー・テクニーク(AT)という体の使い方の方法論がある。ATは,体の故障や痛みの改善,体または心理面の緊張の改善,パフォーマンス向上に役立つものとして知られている。ATに一定の効果があるのは,それが推奨している体の使い方や体への指示,その指導の特徴によって,即席保全を定着させている人がその反応を抑制して,有利な体の使い方を実現できるようになるからである。指示でいえば,以下に挙げる意図を促すことが有効なものとなる。頭に注意を向けること,首の筋緊張を抑制すること(「ネックフリー」),体の使い方への気づき,目的端先導の意図,体全体を考えて動くことである。また,「ハンズオン」といって指導者が手で直接クライアントを導く指導も有効なものとなる。

既存のATが求める理想的な体の使い方の状態と,私が本論考で述べた理想的な体の使い方の状態は同じであると考えている。つまり,どちらも実行者が最小限の筋緊張で体位を維持し,動作をしていくことを理想状態としている,ということである。しかし,理想的な体の使い方の考え方や,そしてそれをどのような指示に基づいて実現していくかについて,両者は異なる。

既存のATにおける体の使い方の考え方,それを基にした体への指示には,不足している点があり,補うべきことがあると考えている。それらは,以下のことである。

  • ・望ましい姿勢が特定されておらず,それを導く指示が漠然としていること。
    (例:「頭が前に上に」「背中が長く広く」「頭が動いて体全体がついていく」)
  • ・「感覚的評価はあてにならない」は誤解を招くこと。この理由は,客観的な基準のある感覚的な評価は行えるからである。(例:体の前側に重さがかかる感覚)
  • ・有利な制動の方法が示されていない。
  • ・骨盤の制御について共通の理解がない。
  • ・腹筋群の過剰な筋緊張とその抑制に触れていない。
  • ・動作や反応速度への考慮やバルサルバ操作の抑制が示されていない。
  • ・「ノン・ドゥーイング」は適切な表現ではない。この理由は,理想的な状態を実現するにあたっては,マネージメントが求められるものであり,「何もしない」を意味するノン・ドゥーイングはその対極となり,誤解されやすいからである。

既存のAT指導では「インヒビション」「ノン・ドゥーイング」という表現がよく用いられ,「しないようにする」「やめる」という抑制の指示が多くなる。この抑制に重点を置いた指示というのは,実行者にとって慎重さを要するものになりやすく,思い切りのよい動きを行いにくくなるのではないかと考えている。また,この抑制に重点を置いた指示では,理想状態が明確ではないこともあって,実行者が漠然とした感覚評価に依存しやすく,理想的な状態を自身で導くにあたってより多くのレッスンを要するものとなり,「理想状態を達成できているかどうか」の不安を伴うものとなると考えている。私がここで推奨した方法では,望ましい状態が具体的なものとなっており,実行者がその望ましい状態を積極的に意図していくことに重点が置かれている。これにより,実行者は思い切りのよい動きができ,理想状態の実現に不安が少なく,自身でより短期間で良好な状態に導けるようになると考えている。私の勧める方法は,ATの理想状態となる「ネックフリー」となるために必要な制御を積極的に行うことに重点を置いたものといえる。

 


[1] 動作時に体を支える骨が骨傾斜の状態であったり,骨傾斜状態に動いてしまう場合は,その骨に付着して支えている筋は,支えるための力のモーメントを発揮するために更に収縮を進める必要がある。その理由は,筋の両端が近づいた状態で筋が力を発揮することになるからである。腹筋群と首の筋群は,骨傾斜容認状態(骨盤スライド後傾,脊椎屈曲,頭部前方突出と頸椎伸展)では筋の両端が近づいて短くなる状態で働くことになり,これらは上半身の体を支える骨を支えるために更に収縮を進めることになる。これは仮説である。

[2] バルサルバ操作は,声帯を閉じて,腹筋群の筋緊張を強める操作のことである。こうすることで高められる胸腔と腹腔の圧力を体の支えに利用してする操作となる。

[3] 立位の場合は,側方視で,外果の前方,膝関節中心のやや前方,大転子,肩峰,乳様突起が前額面において垂直線上にあるとき,アライメントがよいとされている。(中村隆一他「基礎運動学」,2003)

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小田伸午 『一流選手の動きはなぜ美しいのか』 角川学芸出版,2012年。

著者

photo_wb青木ポール紀和。アレクサンダー・テクニーク指導者。プレイシングメソッドコーチ。日本アレクサンダー・テクニーク協会(JATS)会員。東京都出身。1973年生まれ。
University of California, Santa Barbara卒。大手自動車会社のマーケティング関連部署で10年間勤務。長年の頭痛がアレクサンダー・テクニーク(AT)で改善したことをきっかけに,働きながらAT教師資格を取得。独立し,恵比寿に教室「身技レッスン」を開設。個人レッスンを中心に年間300人以上の人に触れて姿勢や動作を直接指導。ATを洗練させた独自の指導理論である「プレイシングメソッド」を基に,プロの音楽家や俳優,ダンサー,講師のパフォーマンス向上に貢献し,様々な人の体の痛みや故障の改善に貢献している。雑誌への掲載多数。昭和女子大学オープンカレッジ講師,(株)LUSHジャパンのスパ施術者研修トレーナー,富川ギター教室特別講師などを務める。

An Advantageous Way of Using Our Body

An Advantageous Way of Using Our Body(PDF, for download)
Advantageous way of Body use_A4_20140725

An Advantageous Way of Using Our Body
Introducing A Hypothetical Idea of Voluntary Postural Control
for Better Movement and Performance

Paul Norikazu Aoki
Miwaza Lesson
3-5-5 Ebisu, Shibuyaku, Tokyo, 150-0013 Japan
Email: paulaoki@alexlesson.com
April 29, 2015 (Revised[1])

 

1. Introduction

When describing the body movements of others, phrases such as “You are making your body stiff” or “You are making your muscles tense” are not uncommon. “Stiffness” or “tension” here, in this context, refers to muscular tension, or more specifically to the degree of muscular tension being in excess. In other words, an executant (a person who does an action) exerts unnecessary muscular tension in movements and performances. Some individuals when alerted to having “stiff” or “tense” state are able to ease any unnecessary muscular tension. On the other hand, there are individuals whom, of their own accord, cannot ease the muscular tension exerted.

I intend to state various ideas here, and my ideas come down to how unnecessary muscular tension happens, how it affects our body and movement, and how we can avoid it. I emphasize here that it is desirable for us not to exert unnecessary muscular tension. This is because excess muscular tension imposes both limitations on function and extra burden on the body. Therefore, by not unnecessarily increasing muscular tension, we are able to make our posture, movement, breathing, and vocalizations advantageous. We also can improve performance activities, such as playing musical instruments, singing, dance, sports, martial arts, and communication. Furthermore, we are able to reduce the burden exerted on our body during work or housework, and we can improve the condition of our health by relieving physical pain or discomfort, and preventing the occurrence of further ailment.

Here I introduce a hypothetical idea about an advantageous way of using our body, which is the way that we practice an aimed activity with minimum muscular tension. This idea has been verified only through my practice of instructing posture and movement to clients. I have found that our way of maintaining a body position, such as a standing or sitting position, in other words “postural control”, is strongly related to the degree of muscular tension. Furthermore, how we are conscious of own body and movement, such as attention and intention is also concerned.[2] In the end, I describe the difference between the way I recommend for the use of our body and the way of Alexander technique. I also indicate some points for further improvement in the instructions of Alexander technique.

2. Influences by the Way of Maintaining Body Position

While we stay up, we always support our own body. This means that we perform the activity of maintaining a specific body position such as standing or sitting. Through my experience of instructing posture and movement, based on the Alexander technique, I have become aware that a certain percentage of people adopt a disadvantageous way of maintaining their body position. Such people exert unnecessary muscular tension, which is an extra burden on the body and can impose limitations on function. These types of individuals are more likely to be susceptible to chronic pain, or may experience deteriorating posture, movement, breathing, and vocalizations, which, in turn, can deteriorate their appearance and performance of various activities.

The reason why a certain percentage of people adopt a disadvantageous way of maintaining a body position is because our way of maintaining body position can easily become a disadvantageous one if we are not conscious as to how we maintain our body position, and do not try to manage it voluntarily. When people carry out various activities, many will not notice that they are supporting their own body, so they will not pay attention to their own way of maintaining their body position. When we maintain our body position without attention and management, the way of it becomes impromptu depending on inadequate or excessive muscle tension. There are multiple impromptu coping actions for maintaining body position, for either case of standstill and movement.

3. Disadvantageous Ways of Maintaining Body Position

There are two disadvantageous ways of maintaining body position while standing still. One such way is referred to as “Bone-slant state” which is a state that some joints of the axial skeleton are bent in the either flexion or hyperextension direction(Figure 1, B and C)[3]. I refer here to an executant’s attitude of allowing this state as “Allowing bone-slant”. When an executant has the attitude of Allowing bone-slant and maintains their body position, the executant can be easily susceptible towards the following three conditions: the pelvis is slid forward and tilted backward (pelvic slide retroversion), the spine is flexed (spine flexion), and the head is projected forward and the cervical spine is extended (head projection and cervical spine extension).

The other is the way that an executant allows the position of the center of gravity of the body relative to the base of support[4] to deviate from the appropriate position (Figure 1, B and C). I refer here to the executant’s attitude of maintaining body position in this way as “Allowing imbalance”. When an executant has the attitude of Allowing imbalance, the executant will make their position of the center of gravity relative to the base of support deviate backward, which means that the executant will distribute his weight more towards in a backward manner relative to the appropriate distribution.

An executant who is either Allowing bone-slant or Allowing imbalance, or both, is going to use shorter local muscles, the anterior muscles of the body such as the abdominal muscles and the quadriceps, and ligaments more to support the body in a particular state. This executant’s way of maintaining body position will be an ex-post facto response without managing it adequately beforehand, and I refer here to this coping action as “Ex-post facto support”.

 

Figure 1. Examples of standing posture

 

Fig1 postures-01

If an executant is in a state of either Allowing bone-slant or Allowing imbalance or both, and adopting the Ex-post facto support, the executant will increase the burden on their muscles, ligaments, and tissues in between joints such as the intervertebral disk, and may also experience limitations in functions such as breathing and vocalization, as well as, functions of internal organs. Thus, it can be said that these ways of maintaining body position are disadvantageous.

The reasons why a certain percentage of people succumb to this way of maintaining body position are as follows. First, the executant is likely to experience it as being “easy”, or “without effort”, or “comfortable” when in a state of the Ex-post facto support. This is because the Ex-post facto support is the way in which the executant seeks to reduce the burden of the posterior muscles of the body, which are supposed to keep working to maintain body position, by using the anterior muscles of the body through tilting the whole body or the upper body backward instead. In addition to this, the executant can reduce the burden on muscles by using ligament tension more through flexing or extending the joints. Second, the Ex-post facto support is, in some way, a simplified coping action as the executant restricts the direction of tilting both the bones and body to backward, and supports their own body with a constant pattern of muscular tension. Another reason that also makes this action simple is that the executant just relies on muscular tension to support the body without managing the balance of the body.

The executant who is applying the Ex-post facto support, being either in the Allowing bone-slant or Allowing imbalance state, as a result, supports their body by giving priority to easiness and simplicity over efficiency and effectiveness of the activity of maintaining body position. Therefore, it can be said that the executant supports their body in an impromptu way, and the Ex-post facto support becomes an impromptu way of maintaining body position.

4. Disadvantageous Way in Body Movement

A disadvantageous way of maintaining body position at the time of movement is the way that an executant places excess muscular tension on the abdominal and the cervical muscles.

At the time of movement, while we move a part of the body by the contraction of muscles, our axial skeleton simultaneously is going to receive traction forces to be moved by the muscles’ contraction. Furthermore, our axial skeleton is going to receive other forces to be moved through receiving reaction forces of the body action. Thus, it is necessary for an executant to support the axial skeleton and stabilize it for maintaining body position at the time of movement. It becomes an action of stabilizing the body when an executant makes the muscular tension of the abdominal muscles and the cervical muscles excess.

It is called co-contraction when an executant makes both the agonist and antagonist muscles simultaneously contract to some degree. In this way of maintaining body position an executant practices stabilizing their axial skeleton by keeping it from moving with excess co-contraction of both the muscles in the posterior side of the body and its antagonist muscles in the anterior side of the body. The abdominal muscles and the anterior cervical muscles are the representative factors of the anterior muscles, and these muscles get involved excessively in this activity of stabilizing the body. I call this way of stabilizing the body “Excess co-contraction braking” (Figure 2)[5].

Figure 2. Excess co-contraction braking

Fig2 Excess co-contraction-01

 

The executant who applies the Excess co-contraction braking is able to support the axial skeleton firmly, resisting the forces to be moved such as traction force from muscle contraction. In this way, the executant succeeds to support their body at the time of movement. However, the degree of muscular tension in the Excess co-contraction braking becomes excess. This means that the executant could have supported their body without adding further muscular tension. In other words, the executant supports their body too firmly. The muscular tension of the executant’s body becomes strong as a result, and the executant may feel stiff or inflexible in movement. In addition, the tension of the abdominal muscles due to the Excess co-contraction braking limits the executant’s breathing. This is because the abdominal muscles are a relative factor in breathing function, and strongly relate to our respiratory volume. Thus, it can be said that the Excess co-contraction braking is a disadvantageous way of maintaining body position.

The reason why an executant adopts the Excess co-contraction braking at the time of movement is because they have the following tendencies:

  1. 1) Relying on the use of the anterior muscles, including the abdominal muscles, to support the body by adopting the Ex-post facto support.
  2. 2) Making the speed of movement fast enough to require excess muscular tension for stabilizing the body.
  3. 3) Applying the Valsalva maneuver, which involves tension of the abdominal muscles and forced closure of the larynx.

People can easily acquire these tendencies when they do not pay attention to how to support their own body. Thus, a certain percentage of people adopt the Excess co-contraction braking. In addition, the Excess co-contraction braking is a simple coping action as the executant only intensifies muscular tension without adjusting the degree of muscular tension. It is also a versatile coping action as it can also be used for displacing the position of the center of gravity of the body at the time of postural change during movement. Because it is simple and versatile, the Excess co-contraction braking becomes a convenient coping action for the executant who does not pay attention to maintaining body position.

The executant who is applying the Excess co-contraction braking, as a result, supports their body by giving priority to simplicity and versatility over efficiency and effectiveness of the activity of maintaining body position. Therefore, the Excess co-contraction braking becomes an impromptu way for maintaining body position, similar to the Ex-post facto support.

When an executant adopts the Excess co-contraction braking, the executant easily triggers pelvic slide retroversion, spine flexion, head projection, and cervical spine extension a split second before exerting force or moving the body. This is because the manner of Allowing bone-slant is often involved in the executant’s body movement.

5. Impromptu Way and its Problems

There are some people who adopt both the Ex-post facto support at the time of standstill and the Excess co-contraction braking at the time of movement. Because both of these represent impromptu coping actions for maintaining body position, I call the aggregated actions of the Ex-post facto support and the Excess co-contraction braking altogether “Impromptu safety”. Impromptu safety is not just the name of the coping action but also defined here as the expression of the executant’s attitude in adopting these actions. It is the attitude without attention and management of their way of maintaining body position. If an executant is in the attitude of Impromptu safety and adopts such actions, the executant will increase the burden on their body, limit body functions, and make their performance through movement and vocalization deteriorate.

While this is an inherent problem in and of itself, it can become ingrained through: that the executant builds the automatic program of brain to practice Impromptu safety and manifests it as a habitual pattern, and that the executant becomes accustomed to strong muscular tension and is desensitized to it because of its repetition. The following are the examples of patterns that can worsen the executant’s condition:

  1. 1) A person who assumes a pattern of Impromptu safety may adopt the Excess co-contraction braking for maintaining body position at the time of just standstill, rendering muscular tension in The Excess co-contraction braking is an action for the time of movement, but this is the reaction that the person also adopts it at the time of standstill when it is originally unnecessary.
  2. 2) A person who assumes a pattern of Impromptu safety may continue in this state with strong muscular tension when in supine position, as if trying to support the body with effort, though it is not necessary for a person to support the body with effort when insupine
  3. 3) A person who assumes a pattern of Impromptu safety may excessively tense the muscles around their shoulder blade even when the person is not using their arms or holding/carryingWhile this is the reaction required when a person uses their arm, the person adopts this reaction unconsciously when he/she does not use their arms.
  4. 4) A person who assumes a pattern of Impromptu safety may position their elbows and shoulders higher than needed with strong muscular tension when the person moves only their forearms.

The person who has a fixed pattern of Impromptu safety may therefore adopt such unnecessary reactions. In such cases, the person is going to extend the strong muscular tension state, and increase the burden on their body. For these reasons, a person with a fixed pattern of Impromptu safety tends to suffer from stiffness of the shoulder or neck, and chronic pain, such as lower back pain. In addition, this condition tends to cause symptoms such as inflammation of a tendon sheath, thorax exit syndrome, herniated intervertebral disk, and sciatic neuralgia.

As to the influence of this on an executant’s movement or activity, a person with Impromptu safety tends to deteriorate their performance with regards to movement, vocalization, or forced breathing like playing wind instruments by: not being able to exert the maximum force that he/she can, becoming easily tired, being easy to delay exerting a force from an intentional timing, and exhibiting stiffness in their movements. In addition, the executant may become accustomed to shallow breathing often withholding breath. This may also affect the executant’s usual psychological state as it may be hard to them calm down, for instance when performing in public.

6. Difficulties in Correction

With regards to Impromptu safety, both the automatic response of the brain, and desensitization to excess muscular tension, render the executant’s correction of the use of their body difficult. Some of the difficulty is associated with the individual’s suppressed ability to sense and relax muscle tension, as well as, getting feeling of wrongness or discomfort from the state of relaxed muscular tension that is in fact ideal.

The force of gravity acts on our body; however, a person in a state of Impromptu safety tends to lose the sense that he/she supports the body by resisting the force of gravity with anti-gravity muscles, such as the erector spinae, and by relaxing the tension in the abdominal and cervical muscles. We are able to sense this when we are in a state of balance in terms of body position, and when adopting our natural postural control with minimum muscular tension.

Even though persons in a state of Impromptu safety correct their posture to the one possible to relax muscular tension, those who are accustomed to a sense of supporting the body with strong muscular tension will have difficulty in relaxing muscular tension as a result of them having a re-programed sense of what is adequate. Such a person tends to associate their sense of stability with strong muscular tension. Those who aim to adopt the advantageous way need to ease their muscular tension, but they will experience a feeling of wrongness or discomfort such as instability or insecurity during the relaxed state of muscular tension.

In addition, at the time of movement the person adopting Impromptu safety tends to attempt to get a sense of the muscular tension, both within the trunk of the body, and in the limbs close to the trunk (ex. the muscles located in the shoulder at the time of an arm movement). I presume this movement intention of the executant to be expressed as “move by using muscles and joints” if as it were in the words of the executant. This movement intention can be established both subconsciously and consciously. If an executant carries out a movement with this movement intention, the executant will prompt excess muscular tension, even though other factors in the executant’s way of maintaining body position are adequate.

The correction of body use by a person who adopts Impromptu safety is possible. This is because we use the skeletal muscles for the maintenance of body position, and these are voluntary muscles such that we can use them voluntarily and change our way of supporting the body intentionally. In addition, the brain has the characteristic of plasticity, such that we are able to revise the automatic program built into it. However, this means that activation of the cognitive processes is required for correction. In other words, it is necessary for the person to alter their way of consciousness for body use.

The concrete way for an executant to become conscious of body use, which I recommend, are as follows: 1) notice the condition of their own body use; 2) think about supporting their body; 3) intend on the advantageous way of using the body by giving oneself instructions. If a person in a state of Impromptu safety is able to manage their way of consciousness, as adequately as this, they will be able to overcome such difficulties, and shift to the more advantageous way of body use.

7. Advantageous Way of Postural Control

A person who suffers from problems of the body and performance, and is willing to improve them should correct their way of maintaining body position to an advantageous one and put it into practice. I describe below an advantageous way of maintaining body position.

At the time of standstill, an advantageous way of maintaining body position is when an executant assumes the “Bone-stand state” and locates their center of gravity at the appropriate position in relation to the base of support. I define the “Bone-stand state” as the state of the bones in the axial skeleton transmitting the load of the body to the articular surface of the bone adjacent below through the largest area of contact (Figure 3 depicts a schematic representation). It could be said that two bones adjoining each other in the axial skeleton joint through the largest area of contact, and the state of joint is in neither a flexion nor a hyperextension relation. I call the executant’s voluntary control of maintaining body position in this way “Bone-stand and weight-balanced control”, and it is abbreviated as “Bone weight control”.

Figure 3. Schematic representation of (1) Bone-stand state and (2) Bone-slant state

Fig3_Bone stand state-01

If an executant practices the Bone weight control, they will achieve the ideal postural alignment described in kinesiology, and as depicted in Figure 1A. By being the ideal postural alignment with the Bone weight control, the executant is able to suppress the generation of couples of forces in the relationship of the bones in the axial skeleton as less as possible[6] (Figure 4 depicts a schematic representation). Thus, the executant can make the tension in muscles and ligaments minimum up to the degree that is just required to restrain the bones in the axial skeleton.

Figure 4. Schematic representation of generation of couple of forces

Fig4 couple of forces-01

It can be said that the executant makes good use of the force of compression load exerted by one’s own weight, the bone reaction force, and the floor reaction force for the restraint of both the position and the angle of the bones in the axial skeleton. In other words, the executant uses the bones in the axial skeleton as “a tension rod” in a state of the Bone weight control (Figure 5). Just as a tension rod becomes stable by itself only by the pressure exerted on both ends of it when it is placed at the adequate angle, a bone in the axial skeleton when in a state of the Bone weight control become stable by pressure exerted from the top and the bottom of it, which are the load of one’s own weight and the reaction force from the bone adjacent below or the floor.

Figure 5. A tension rod (a), often set in between walls

Fig5 tension rod-01

The executant, therefore, is able to support their own body with limited muscular tension using the anti-gravity muscles adequately in a state of the Bone weight control. The executant can reduce the burden on muscles, ligaments, and other connective tissues of the joints, which are susceptible to chronic pain and can cause troubles of the body. The executant can also relieve functional limitations such as breathing and vocalization by being in a state of the Bone weight control.

At the time of movement, the Bone weight control also becomes an advantageous way of maintaining body position. This is because the executant is able to move with minimum muscular tension through making minimum muscular tension in the activity of stabilizing the body.

With regards to the activity of stabilization during movement, an executant had better try to stabilize the own body based on the stop of support parts of the body. By doing so, the executant is able to stabilize the own body with less muscular tension through harnessing the friction force generated between the support parts and floor. The executant will be able to practice this by trying to load their own weight to the base of support through the whole contact surface of the support parts of the body. I call this way of stabilizing the body during movement “Place-weight base anchoring”. The Place-weight base anchoring becomes an advantageous way of stabilizing the body in comparison to the Excess co-contraction braking.

By applying both the Bone weight control and the Place-weight base anchoring, it can be said that the executant will be able to use muscular contraction efficiently to move. Thus, applying these postural controls, the executant may also become able to: exert the maximal force that they can, initiate their movement without a delay relative to an intentional timing, and exhibit easiness in movement, as well as, being less tired. Moreover, the executant may tend to experience their own movements as “light” or “requiring less effort”.

8. Principles and Points to Consider

An executant who aims to practice advantageous use of the body needs to pay attention to their own activity of maintaining body position, and the executant needs to intend on an advantageous use of the body, including maintaining body position. In other words, I recommend people not to be the attitude to allow disadvantageous condition with regards to supporting the body and respond it ex-post facto unconsciously but to be the attitude to manage the way of I call the executant’s attitude toward intending advantageous use of the body as “Intention advantageous”.

The principles for the person with Intension advantageous, that would make their use of the body advantageous, are described below. It also can be said that these principles are for one getting out of habitual pattern of Impromptu safety.

  1. 1) Notice the state of the body, and intend to practice advantageous body use including the way of supporting the body.
  2. 2) Intend on the Bone weight control for posture.
  3. 3) Apply the Place-weight base anchoring for movement, and try not to adopt the Excess co-contraction braking.
  4. 4) Have the intention of “Leading edge” for a movement. This is the way of intention that an executant decides on an edge, a particular point or area to be adequate for leading an objective movement, and intends to lead the edge when moving. This intention is for avoiding the movement intention “moving by using muscles and joints”.
  5. 5) Keep control the position of the center of gravity of the body relative to the base of support appropriately with leg movements in case of postural changes during movement. In other words, keep balancing with leg and hip movement. By doing this, an executant can make their upper body involved in balancing activity as less as possible so that the executant can keep muscular tension in the upper body to a minimum and relieve functional limitations and burdens.

 

Points to consider, for the person with Intention advantageous to actually practice an advantageous use of the body, are the following:

  1. 1) Consider support parts of the body, and control body position with the intention of placing the body weight on the support parts.
  2. 2) Pay attention to the head, and make a movement intendingto “move as with the head”.
  3. 3) Ensure the pelvis and the spine is in a Bone-stand state.
  4. 4) Prevent the abdominal muscles and the cervical muscles from strong muscular tension and keep its muscular tension to a minimum as best as
  5. 5) Consider that the arms are hanging. Drop the weight of the arms (or drop the shoulders are elbows) and get a sense of receiving a part of the weight at the sternum.
  6. 6) Be aware of the state of breathing, and try not to cut down on breaths or to adopt the Valsalva maneuver. Had better breath out sufficiently when aware.
  7. 7) Be aware of the speed of own movement, and try not to make the speed of movement too fast.
  8. 8) Accept the feeling of wrongness or discomfortthat can accompany the change in body use.

 

9. Practicing the Advantageous Way

The recommended instructions for the person with Intention advantageous to practice the Bone weight control in a standing position are the following (Figure 6):

  1. 1) Lift up the head, and place the head in the highest position above the feet. Turn the forehead forward moderately so that the face turns to the front.
  2. 2) Lead the body as distributing the body weight to the entire soles of both feet, and intend to place the body weight on the soles.
  3. 3) Position the buttock backward until getting a sense of receiving a little weight at the front side of the thighs. This is to ensure the pelvis is in a Bone-stand state.
  4. 4) As a whole, consider that “there is a column-like support at the front side of the body”, and lead the body so as to get a sense of receiving a little weight at the shins, the front side of the thighs, the abdomen, and the front side of the neck.
  5. 5) Check the state issuch that the front surface of the abdomen moves as if inflated and deflated when breathing, and also check the state is such that the head is ready to move independently from the trunk of the body. These are procedures for confirming whether muscular tensionsof the abdominal muscles and the cervical muscles are in excess or not.

Figure 6. Bone weight control in standing position

Fig6 Bone weight control-01

An executant is able to lead the bones in the axial skeleton to conform to the Bone-stand state by controlling the position and the angle of their head and pelvis. By intending tothe executant will be able to locate the position of their center of gravity in relation to the base of support at the appropriate position. By doing so, the executant is able to make good use of their own weight for stability of both, the support parts (feet in this case), and the bones in the axial skeleton.

By assuming that “there is a column-like support at the front side of the body” and leading the body so as to get a sense of receiving a little weight at the front side of the body, the executant is able to promote minimum work of the anti-gravity muscles, such as the erector spinae and the biceps femoris. This is because the anti-gravity muscles are originally supposed to be used to support the body by reacting to the stimulus of moment of force generated when distributing weight to the front side.

These instructions are mostly based on our sensory appreciation, especially with regards to the body weight[7]. If the sensation of the body weight is appreciated with an objective standard[8], we will be able to use it to reproduce a state of the body. Figure 7 shows the recommended instructions to practice the Bone weight control in a sitting position.

Figure 7. Bone weight control in sitting position

Fig7 Sitting-01

With regards to movement, a person with Intention advantageous had better move with the intention as “place their body weight on the support parts, and move with leading ‘the leading edge’ considering the support parts is kept stopping.” This intention is to practice the Place-weight base anchoring and Leading edge. The executant had better also check that the front surface of the abdomen moves as if inflated and deflated when breathing, and also check that the head is ready to move independently from the trunk of the body, as well as, the advantageous postural formation of the Bone weight control.

There are the particular parts of the body that an executant had better stabilize during movements, both with arms and legs, and I call them “Anchor parts” (Figure 8). When an executant exerts a strong force or moves at fast speed, the executant had better consider the anchor parts as “the relayed points to transmit force” and have the intention to transmit force from these points to the leading edge of the movement.

Figure 8. Anchor parts for arm and leg movement

Fig8 Peculiar braking point-01

For example, when an executant exerts a certain degree of strong force with an arm, the anchor parts are going to be both the upper part of the sternum and the forehead. The recommended instruction for the executant to practice the action is as follows: “Place the head in the highest position, and turn the forehead moderately forward. With the consideration of transmitting force from both the upper part of the sternum and the forehead, make the leading edge of the arm move.” This instruction is given on the basis of the Bone weight control and the Place-weight base anchoring. The points for an executant to be conscious of when hitting a ball in baseball, and when making a turn in dance are shown in Figure 9. Similarly, we will be able to have instructions like these for many other varying activities.

Figure 9. The points to conscious of in movements

Fig9 the part to conscious of-01

My recommendation here, as a whole, is an efficient way of supporting the body during movement. What we do in the time of movement is to stop some parts of the body and move other parts of the body, while supporting the body position based on the non-moving parts. We will be able to tailor our movements efficiently by making this segment of our whole movement procedures, which is “to stop some parts of the body and support the body position based on the non-moving parts”.

The useful instruction of consciously practicing this efficient movement of “moving while supporting the body” is to think of “placing one’s body on the floor just as we would place a figurine,” both before and during movement. With this intention, the executant will be able to recognize the force of gravity exerted on their own body, and the executant will be able to balance and make good use of both the loading force of their own weight and the reaction force to stabilize the bones in the axial skeleton. Moreover, because the executant will be able to recall support parts of the body, the executant can make good use of the friction force generated between the support parts of the body and the floor to halt the support parts. I refer this particular way of intention as “Placing”.

Most people tend to pay attention to moving their own body or accomplishing objectives, and do not usually think of the non-moving parts of their body and the activity of supporting their body when they move. Thus, they are likely to end up applying impromptu ways to support the body, such as Impromptu safety involving strong muscular tension. I recommend to the person with Intention advantageous to be aware of this blind spot, referring to the non-moving parts of the body and supporting the body, to some degree simultaneously while he/she moves, and to implement the intention of Placing into practice.

10. Breathing and Vocalizing

An executant is also able to make activities such as speaking, singing, and playing wind instruments, which involve breathing functions, advantageous under the Bone weight control and Place-weight base anchoring (Figure 10).

Figure 10. Applying the Bone weight control in vocalization and playing a wind instrument

Fig10 vocalizing and playing-01

The person with Intention advantageous had better have the intention of Leading edge as well, when such activities may require forced or exaggerated breathing. An instruction for the intention of Leading edge for breathing is as follows: “breathing air out and in from the nose and mouth”, such that it becomes something like a matter of course. This is because “air” corresponds to the edge that the executant moves. On the other hand, if an executant has the intention of “breathing using the abdominal muscles” or “breathing by making the chest move” instead of this simple intention, the executant tends to render the tension exerted on the respiratory muscles in excess. These intentions are the movement intention “moving by using muscles and joints”, which a person in a state of Impromptu safety intends as part of their own habitual pattern. Both the abdomen and the chest move at the time of breathing, but an executant had better think that these movements are carried out automatically.

Instead of having intentions to use muscles and joints, the executant had better consider maintaining a Bone-stand state of the axial skeleton such as the head, the spine, and the pelvis. These bones in the axial skeleton receive traction force by the contraction of the respiratory muscles such as the abdominal muscles during forced breathing, and these bones then becomes easy to be moved to a Bone-slant state. Because muscular tension in a Bone-slant state limits breathing function, maintaining a Bone-stand state through the Bone weight control will be advantageous coping action.

I recommend here a way by which people can consciously make their breath effective and easy. If an executant is able to consciously make their breath effective and easy, the executant gets merits like being able to calm down easily, as well as, burden reduction. Because breathing relates to the way of maintaining body position through the state of the abdominal muscles, the quality of breathing is affected by the executant’s way of maintaining body position. While there are various breathing techniques, the recommended way of breathing here has a unique advantage with regards to tying in the activities of maintaining body position and breathing.

An intention of Leading edge in activities using vocalization becomes something like “speak or sing so that listeners can hear”. This intention here is better than intentions such as “sing at the vocal cords” or “speak putting effort into the abdomen or using the abdominal muscles”. The reason for this is the same as breathing. Furthermore, as activities such as singing, acting, and playing wind instruments, which involve breathing or vocalization, are artistic performances, the purpose of these performances for the executant is to express something abstract such as a scene, feeling, or emotion. Thus, the person with Intention advantageous had better have an intention so as to “convey the scene, feeling, and emotion, which the executant wants to express, to listeners” or simply “vocalize or make the sound that he/she wants to sound” as an intention of Leading edge for these performance activities. If the executant maintains body position adequately with the advantageous way, the functions of the body will work adequately to embody the thought of the executant with this intention.

The person doing these performances in such as music and acting tends to leave the activity of maintaining body position unattended while he/she concentrates their attention on the performance activity itself. However, the person doing these performances had better pay attention to their own way of maintaining body position to some degree because the way of their maintaining body position affects the quality or result of their performance.

11. Body Reaction Under Pressure and Negative Emotion

There are some people who make their body tense and cannot carry out their usual performance under pressure, such as during a public performance, speech, competition, or game. This reaction is referred to as “stage fright”. Such a person, I presume, falls into the way of Impromptu safety with regards to maintaining body position under pressure. It is the idea that the executant unconsciously adopts a way of holding the body while exerting strong muscular tension in order to try to feel a sense of security under the stimulus of psychological pressure. For them the strong muscular tension may be subconsciously perceived as “secure support”.

The person with Intention advantageous had better be aware of one’s self under pressure and particularly intend to “place the body weight on the support parts, and breath out sufficiently” and “check whether the front surface of the abdomen moves, and whether the head is ready to move independently from the trunk”. If an executant practices the Bone weight control and the Place-weight base anchoring for varying activities in everyday life, the executant will be easily able to correct to the advantageous way of maintaining body position, and to carry out their potential performance under pressure. To consciously practice the advantageous body use and breath under psychological pressure is a mental technique for minimizing the adverse effects on performance.

I also presume that some people are easily susceptible to Impromptu safety, when people experience negative emotions such as hostility, fear, anxiety, a threat, or sorrow. Stress (stressors or being stressed) often exists as underlying factor of the negative emotion. Continuing in a state of Impromptu safety increases the risk of adverse effects to the body induced by stress. In order for the executant to reduce such adverse effects on the body, the executant had better intend and practice the advantageous way of maintaining body position. Although the executant, of course, cannot change the external environment causing the stress by practicing it, the executant will be able to control their reaction to the stress in such a way so as to ensure that there are fewer burdens on the body.

12. Advantageous Way of Attention

It is necessary for the person who intends to correct Impromptu safety to pay attention to the own way of maintaining body position and movement. I call this particular attention “Self-use attention”. An executant, of course, needs to pay attention to the fields external to the body or to the purpose of achievement an action, simultaneously. I call this particular attention “External attention”. I presume that to unify both attentions is an advantageous way of attention for an executant to achieve ideal movement and performance.

Although there are the ideas that paying attention to the body or body parts during movement or performance adversely affects the result or quality of the performance[9], Self-use attention does not correspond to this idea, and does not affect performance negatively. Although adding Self-use attention may be felt as a distraction and affect concentration for the person who has adopted only External attention, it is just a temporary feeling. Self-use attention is the attention that affects the result and the quality of an action, and therefore the person with Intention advantageous had better think of this unified way of attention as a new way of concentration.

13. Difference From the Existing Alexander Technique

There is an existing methodology for advantageous use of the body called the Alexander Technique (AT), and it is known as one of the techniques or methods that help people to: improve the condition of their body, relieve chronic pain, relax tension in both physical and psychological respects, and improve performance involving the use of the body.

The reason why AT has a certain effect, I presume, is that a person in a state of Impromptu safety will be able to inhibit its reaction and practice a more advantageous way of body use by its recommended way and instruction. AT recommends: to pay attention to the head in postural formation and movement, to inhibit strong muscular tension of the cervical muscles based on the instruction “Neck free”, to prompt awareness to the use of one’s body, to move with the intention of Leading edge[10], and to move considering the body as whole. In addition, direct leading by way of the instructor’s hand, which is one of the characteristics of instructing AT, helps clients learn the technique.

The ideal state of the use of the body with regards to AT, and the ideal state of the use of the body which I describe and recommend here are the same, in my opinion. In other words, both methods define the state in which an executant maintains their body position and moves with minimum muscular tension, as the ideal state. Nevertheless, there are some differences in terms of ideas on how to use the body and how to instruct clients.

According to my observation and study, there are points lacking and further improvement is needed with regards to the ideas and the instructions of AT. They are the following:

  1. 1) The ideal posture is not specified objectively in AT so that guiding instructions to achieve it are vague. (ex. “Head forward and up”, “Back lengthen and widen”, “Head moves and all the body follows”)
  2. 2) It can lead to misunderstandings or misinterpretations when AT instructors simply say “we cannot trust our sensory appreciation”. This is because we are able to use our sensory appreciation for the use of the body if it is appreciated in reproducible way with the objective standard. (ex. Feel the sense of receiving weight at the front side of the body.[11])
  3. 3) There is little consideration about stabilizing the body during movement in the idea of AT.
  4. 4) There is no common understanding about the control of the pelvis among AT instructors.
  5. 5) AT instructions don’t take into account entirely the excess tension on the abdominal muscles and its inhibition.
  6. 6) AT instructors do not mention enough about consideration of the velocity of movement and the Valsalva maneuver.
  7. 7) “Non-doing” is not an appropriate expression for instruction because management is required to achieve the ideal condition.

Instructions such as “Inhibition” and “Non-doing” are often used in the existing AT instruction, and AT instructors put emphasis on inhibiting the habitual pattern. Instructions tailored to place such emphasis on inhibition tend to require carefulness for a learner to move, and it can then become difficult for a learner to move or perform decisively based on these instructions. This would happen especially when a learner exerts strong force in their activity or when a learner moves at fast speed. In addition, a learner comes to depend on vague sensory appreciation, partly because the ideal state is not clearly specified by these instructions that emphasize inhibition. Thus, a learner may need more lessons in order to carry out the ideal state by oneself, and a learner may feel anxious as to whether he/she achieves the ideal state by oneself or not.

In the way I recommend here, the ideal state is specified objectively, and it places emphasis on encouraging a learner to intend on the ideal state actively along with inhibition. Because of this, a learner will be able to be more decisive about their movement, and will be less anxious about achieving the ideal state. Thus, I presume that a learner will be able to acquire a satisfactory state by oneself in a shorter time period with this recommended way. Putting it simply, I describe here some conditions we can manage in order to achieve a state of being “Neck free” and recommend a learner to intend to manage them.
 
 

Footnotes

[1] The original version was published in July 29, 2014.

[2] The content in this paper is the abstract of my idea. Further details of reasoning and explanation have been written in Japanese.

[3] The adequate state called “Bone-stand state” (Figure 1, A), and it is described later.

[4] Ex. the area of the floor surface covered by the bottom of both soles of the feet in standing position.

[5] Because the activity of keeping the axial skeleton from moving works as a brake, I used the term “brake” for the Excess co-contraction braking. Not only the tension of the abdominal muscles, the back muscles, and the cervical muscles but also the muscular tension around hip joint may excess as well in the state of the Excess co-contraction braking. Muscular tension of the abdominal muscles and the cervical muscles are prominent and easy to detect for the executant in the Excess co-contraction braking.

[6] Couples of forces (or force couples) are possibly generated at the coxal bone in the pelvis or at the cervical spine when in a Bone-slant state.

[7] The sensory appreciation with regards to the body weight can be got through the sensation of muscle contraction and the contact sensation at the support parts.

[8] The appreciation of “sense the body weight at the front side” (not at the back side) has an objective standard (front/back). “Distributing weight through entire soles” (not distributing toward back or front) also has an objective standard.

[9] One hypothesis of the ideas is by Wulf, G. and in his book Attention and Motor Skill Learning (2007).

[10] Some groups of AT instructor have applied the idea of Leading edge in their lesson.

[11] Front or back is simple difference, but it is with an objective standard. “Receiving weight at the front side of the body” will correspond to the appreciation with objective standard in this case.
 
 

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Author Biography

photo_wbPaul Norikazu Aoki, a certified teacher of the Alexander Technique and a member of Japan Alexander Technique Society (JATS), has private practice in Tokyo and Nagoya, Japan. He has taught the Alexander Technique since 2010, and has presented it also at community centers and private guitar school. He has taught it as a trainer of spa massage practitioners of Lush Japan.

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The Complete Guide to the Alexander Technique

What is the primary control? – A hypothesis of its mechanism

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